2021年に遊んだエロゲ
洗脳アプリで高飛車なお嬢様を好き放題するシミュレーション
洗脳状態の女の子をマウスでお触りしながら堕とすSLG。
初見時、マウスでイカせるのが大変で30分ぐらい真顔で乳首をクリックしてた。エロゲ版クッキークリッカーか?
とりあえず、乳首をつまんでぐりぐりすると謎の快感ゲージがたまる。がしかし、乳首だけをぐりぐりするのでは飽きるらしく、快感ゲージが下がる。
ならばとクリトリスを触ると、また快感ゲージが上昇。でも、飽きるので落ちていく。
乳首くりくり
↓
「あ、あっ♡」 快感ゲージ上昇!ヨシ!
↓
クリトリスくりくり
↓
「あ、あっ♡」 快感ゲージ上昇!ヨシ!
↓
乳首くりくり
「あ、あっ♡ん…」 快感ゲージ……減少!?先生!これはいったい!?
女の子の快感よくわかんないよ…。イカせるのって大変なんだな…。
次に解放されるバイブがめっちゃありがたかった。もう、マウスをぐりぐりしなくていいんだ。自動化最高。マジ産業革命。
冥契のルペルカリア
妹狂信者にして誤字脱字王「ウグイスカグラ」の最新作。
ブランド4作目にしてようやく校正が仕事をしたのか、誤字脱字の山はなくなり、そこに現れたのは「妹」だった。
「この世で最も幸せなカップルは兄妹という二文字」
「お兄ちゃんは妹を愛する生物」
「遺伝子レベルから愛情を刻み付けられていた」
「この世は不完全だ。妹が兄を愛する生態系を知らない人が社会を作り上げてしまった」
怒涛のように「妹と兄は結ばれるべき」主張を述べられる。ライターの妹へのクソデカ感情を隠しきれていない。普通に怖いよ。
しかも最悪なのが、この兄弟愛が純粋ではなく、共依存であること。兄は妹に寄りかかり、妹は兄に巣くう。そして当然のようにずぶずぶと共倒れていく。お前のシナリオこんなんばっかだな!
文章もルクル節が全開でとにかく気持ち悪いポエム(誉め言葉)。
「私の処女膜が契約書。貴方の性器が判子」とかもうオエオエいいながら手を叩いていた。
紙一重でエロティックポエマーで済んでいるが、一歩間違えれば、ドン引き、悪寒が走る台詞と言い回しの連続。
というか、正直私も引いていたのだが、それでもなお「妹」への想いを書き連ねるので、「もうお前の勝ちでいいよ」となるしかない。もういっそのこと、そのままのお前でいてくれ。
公式HPには「かわいいヒロインたちとの青春」とかいう大嘘が書かれてて面白い。
というか、終わってから公式HPみると爽やか過ぎてすべてが嘘。
流星ワールドアクター Badge&Dagger
投げっぱなしジャーマン検定1級の衣笠彰梧がライターの作品。
もはや、ネタバレにもならないが最後は「俺たちの戦いはこれからだ!」で終わる。
それでも、あんまり気にならなかったのはこれが続編かつミドルプライスだったからで、要はプレイする前から絶対に終わらないことが示唆されていたからだ。
本編ではなく、打ち切りEND上等のミドルプライスだったからこそ、ドラマの2時間スペシャルみたいなテンションでサクッと遊べて、なんなら最後にシナリオが投げ飛ばされるのが心地よくさえあった。
この調子で2年に1回ぐらいのペースでミドルプライスを特番感覚で出してくれると嬉しい。そんで最後は投げ飛ばしてくれ。
エロゲ界の相棒2時間スペシャル。そんな枠を狙えそう。需要は私です。
ソシャゲ版はコケそうだけど。
https://fanzagames-digination.com/heliodor/world-actor-bd/
創作彼女の恋愛公式
真っ当にラブコメで学園エロゲの王道作品。素直に今年一番面白かった。
「Theキャラゲーだよ!」みたいな雰囲気をバシバシ出しているのに、センターヒロインにとんでもねぇ爆弾が仕込まれていたりするが、この作品で触れたいのが「月見坂 桐葉」というキャラクター。
・自信家でプライドが高く、素直に好意を口にできない
・根が若干S寄りなので、主人公をからかうだけで好意を口にするまでいかない
・察しがよく、他のヒロインの恋心に気づくのでフォローに回りがち
と、負けヒロインの要素をおおよそ網羅している。
極めつけは「物語開始時点で既に主人公から好かれている」という条件持ち。
最初に勝っているなら、もうあとは負けるしかないんよ。
なんなら、途中で主人公から告白されるのにフッてしまう始末。そしてフラれたことをバネにして主人公が他のヒロインに告白するという、もはやフラれるために存在する舞台装置。
とらドラの「櫛枝 実乃梨」と「川嶋 亜美」の両属性を足すどころか、乗算してしまった負けヒロインの権化としか言いようがない。
恋愛漫画なら、間違いなく最終巻で「行きなさいよ。あの子のとこ。私はいいから」とか言って主人公の背中を押して一人校舎の隅で泣いている。俺も泣いてる。人気投票1位なのに。なんで?
でも、そんな女の子にもちゃんとルートがあるのがエロゲのいいところ。
ただ、その個別がどのルートもいまいち物足りないのが残念。
共通は面白いんだけどな、個別がもう一押し…って毎年言ってんな。最後までチョコたっぷりとはなかなか難しいものだなと感じるわけで。
話は変わるが、エッチシーンで一晩中セックスして疲れ果てた結果レイプ目になるの、天才だと思った。
<純愛>と<レイプ目>、交わらない二つが一つとなり、奇跡は起こる――
「純愛は好きだけど、優しいだけじゃ抜けない」というワガママ猫たちの需要をキャッチし応える、エロゲの鑑ですわ!はなまるですわ!
Monkeys!¡
ハイテンションラブコメディinエロゲ。
4コマ漫画のノリでひたすら短い漫才が繰り広げられては場面転換を繰り返す、独特の作品。
きらら漫画っぽいテイストに「ギャグマンガ日和」並みのテンションがぶち込まれているので、とにかく超特急。なんなら若干ボーボボ。
怒涛のギャグの上から、家族の絆の感動物語がぶち込まれるのでもう情緒がわからない。こういう時、どういう顔すればいいのかわからないの。
ユキ√と硝子√は好きです。
ふゆから、くるる。
量子力学四季シリーズ最終作。SFミステリ百合エロゲ。
このシリーズの大ファンだったのでめっちゃくちゃ期待していた。そんでハードル上げ過ぎた。
予告の文章で最高に興奮していたが、なんか、こう本編はいまいち乗れなかった。
本編の内容もシリーズ最終作とあって今までの作品のアンサーにはなっているんだけど、それがいまいち好きになれなかった。
四季シリーズの好きなところは、「絶望的な状況下から怒涛の伏線回収でハッピーエンドに持っていく」あの流れだったので、世界の真実が明かされてからそのまま終わったのが物足りなかったのだと思う。
良くも悪くも、四季シリーズの総まとめで、過去作を参考文献にした論文という印象を受けてしまった。
なかなかシリーズものをまとめるというのは難しい。
とはいえ、終わってくれるのはいいものだ。ありがとうございました。
「宿題が終わったら嬉しいだろ?」
「テストが終わったら嬉しいだろ?」
「小説を読み終えたら快感だろ?」
「だったらどうして世界だけは終わったら嬉しくないんだ?」
その他
「ハラショウ」とか「ユキイロサイン」とか、他にも色々遊んだけど、記憶に残ったのはこれぐらい。エロゲと分類すべきか微妙なので「月姫」はなし。
改めて去年のエロゲ見返すと「青写真」「ドーナドーナ」「nine」「さくレット」「ATRI」とか良作・傑作ぞろいなんで、2020年は特異点。
終わりに
来年もよい物語と出会えますように。