【マリガンでゲームの半分が終わる】ゼンディカー環境のイゼットテンポ

クリスマスといえば赤白、あるいは緑白ですかね。ちなみにイゼットは青赤です。

というわけで、MTGアリーナで私が死ぬほど擦ってるイゼットデッキの解説です。一応、3カ月連続ミシックには到達しているので弱くはないです(勝率6割)。強くもないですが。しいて言いうなら、愛嬌はあると思います。スプライトのドラゴンがかわいい。

デッキレシピ

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デッキ
4 河川滑りの小道 (ZNR) 264
4 選択 (XLN) 65
4 山 (ANB) 114
7 島 (ANB) 113
4 棘平原の危険 (ZNR) 166
4 突破 (M19) 133
4 スプライトのドラゴン (IKO) 211
3 天啓の神殿 (M20) 253
4 嵐翼の精体 (M21) 73
4 乱動の噴火 (ZNR) 155
1 垣間見た自由 (THB) 50
4 ショック (M20) 160
4 砕骨の巨人 (ELD) 115
4 謎変化 (M21) 64
3 厚かましい借り手 (ELD) 39
1 髑髏砕きの一撃 (ZNR) 161
1 灰のフェニックス (THB) 148

サイドボード
4 唱え損ね (M21) 57
4 否認 (ZNR) 71
2 垣間見た自由 (THB) 50
1 灰のフェニックス (THB) 148
1 厚かましい借り手 (ELD) 39
3 神秘の論争 (ELD) 58

 デッキ概略

 上記のデッキレシピを友人が見た時、「これでどうやって勝つの?」と聞かれたので解説します。

まず、イゼットテンポはスプライトのドラゴンや嵐翼の精体などの軽量クリーチャーを豊富なスペルで守りながら戦うビートダウンデッキです。ですが、これは教科書的なやさしい表現と言えるでしょう。

私なりに、このデッキを一言で表すなら「上振れと下振れの差が極端なデッキ」です。下振れた時は悲惨ですが、上振れればすさまじい理不尽で相手のライフを削り切れます。どんな環境デッキだろうとも、恐ろしい勢いで消し飛びます。気持ちいい。クッソゲーム。

 回し方

 まず、マリガンです。キープ基準は以下の通りです。

・土地2~3枚

・スプライトのドラゴン、謎変化、嵐翼の精体のうちいずれか1体

以上です。引けなければほぼ負けなので、トリプルマリガンしてでも引いてください。マリガンがこのデッキのすべてです。気合を入れて祈ってください。マリガンが終わればゲーム中盤です。

注意すべきは、デッキに含まれる実質的なクリーチャーは「スプライトのドラゴン」「謎変化」「嵐翼の精体」の3種しかなく、彼ら以外にライフを削る手段はないことです(火力呪文は残ったライフを詰めるのを補助するだけ)。以降、この3種のカードを「生物」と呼びます。

ゲーム開始後に唱える呪文の優先順位は以下の通りです。

・1T目:「タップイン土地」>「(生物が1枚しかない)選択、突破」

・2T目:「謎変化」>「スプライトのドラゴン」>「砕骨の巨人」

・3T目:「1マナ呪文+ 嵐翼の精体」>「スプライトのドラゴン+1マナ呪文」

ここまでくればゲーム終盤です。早いね。そう、花火のように儚いデッキなんだ。

以降、手札に来たり残ったりしてる火力呪文はすべて相手のライフを詰めるのに使います。盤面を見る必要はないです(場合によりけり)。あなたのライフは負けるまでの時間稼ぎで、それより先に相手を削り切れなければ負けなのです。

あと、謎変化の占術は「ドロー前」に忘れず使用しましょう。持てる全てで火力呪文を探すのです。残り1、2点のライフをトップ解決で焼き切った時の「クソゲー感」は病みつきになります。クッソゲームという声が向こうから聞こえてくる……ククク(暗黒微笑)。

 サイドボーディング

サイドボードという名の環境デッキへの対策と得手不得手の話です。あと、環境への所感的な。

赤緑ビートダウン、(対勝率7割)

有利です。本当です。サイドボードは以下の通り。

IN:厚かましい借り手、唱え損ね

OUT:灰のフェニックス、垣間見た自由 

恋煩いの野獣から出てくる人間・トークン以外は火力呪文で除去しつつ、飛行でクロックを刻みます。今の赤緑は飛行を止める手段と除去に乏しいので、相性がいいです。

青黒コントロール(ローグ)、(対勝率4.5割)

ひと月前まではローグはほとんどミッドレンジだったのですが、最近は除去多めのコントロールが大半を占めてます。非常につらい相手で、どれぐらい辛いかというと、メインから対策カードである脱出持ちを入れているほどです。

IN:唱え損ねx4、神秘の論争x3、灰のフェニックスx1、垣間見た自由x2

OUT:スプライトのドラゴンx4、厚かましい借り手x3、ショックx3

スプライトのドラゴンは瞬足で出てくる1/3のおやつなので要らないです。生物が少なくなるのは辛いですが、灰のフェニックスがなんとかしてくれます。(改めてみると灰のフェニックスのイラストめちゃくちゃカッコよくないか?)

重要なのは「青1マナを残す」です。相手の除去札はこちらの生物より多いので、1対1でカードの交換をしていると普通に負けます。

他のデッキとの闘いとは打って変わり、長期戦になりがちです。相手の手札(とルールス)がなくなるまでじっと耐え、脱出でじわじわとアド差をつけていく闘いです。

あと、マリガンは生物より、土地と打消しを重視してキープしましょう。脱出持ちがあるとなお良し。

緑単フード、(勝率5割)

中旬まで数は多かったですが急に減りました。なんでだろう。

IN:厚かましい借り手、否認

OUT:灰のフェニックス、垣間見た自由 

 厚かましい借り手の使いどころに気を付けるぐらい。安易にバウンスを使ってしまうと、次に出てくる大型クリーチャーに対処できない可能性があるので注意。

以前の緑単には到達持ちのガーロスという恐ろしい天敵がいましたが、最近は見ないので楽になりました。代わりにキングコングや恐竜が謎変化を壊しますが、誤差みたいなもんです。

墓地が肥える前にゲームが終わるので、脱出する蜘蛛はそんなに気にならないです。

根本原理ランプ、(勝率7割)

こちらも最近見なくなった印象ですが、かなり有利な印象です(というかグルールとローグが多すぎる)。

IN:唱え損ねx4、否認x4、神秘の論争x2

OUT:ショックx4、乱動の噴火x4、垣間見た自由、灰のフェニックス

こちらの生物を唱え損ねで守りつつ、余裕があればランプ呪文も打ち消していきましょう。極端な話、根本原理かウギンさえ打ち消せば大したことないです。ランプは除去が少ないので非常に楽な相手です。

ただ、突然湧いてくるサメには注意で、借り手はサメ対策のためにいます。

ヨーリオン(青黒or白黒orエスパー)、エスパー:勝率3割、青黒:4割

以前までヨーリオンはエスパー一強でしたが、青黒も見かけるようになりました。

こちらの生物を守る手段が、唱え損ねに依存しているので、インスタント・ソーサリー以外で除去してくるヨーリオン天敵です。特にエスパーはマジで勝てません。青黒はエンチャントによる除去が少ないのでなんとかかんとか。

IN:唱え損ねx4、神秘の論争x3、灰のフェニックスx1、否認x4

OUT:乱動の噴火x4、ショックx4、

予言された壊滅はマストカウンターで、万が一出された場合は借り手で即座にバウンス、無理なら灰のフェニックスでごり押します。

ヨーリオンは4/5飛行でこちらの生物がすべて止まる、まさに天敵なので打ち消しましょう(天敵多くないか?)。無理ならバウンス、最悪は玉砕覚悟で生物を突っ込ませます。

 その他

 そろそろ面倒くさくなってきたので後は雑に。

白単…ゲインされるのが非常につらい。絆魂持ちを焼いてどうにかこうにか。微不利。

赤単…こっちより速いので辛い。お互いノーガードになりがち。微不利。

脱出ラクドス…ローグ対策の脱出カードが刺さるので辛くない。微有利。

(5C)サイクリング…天頂の閃光を打ち消せばいい。クリーチャーは焼く。有利。

終わりに

今のイゼットテンポを強くないので。回す意味はあんまりないです。でも、私は赤青というカラーが好きなので、このデッキを回し続けるでしょう。改良点がないこともないので。

ちなみにイゼットカラーとのミラーマッチは2カ月の間で3回でした。

おまけ:勝率(メタゲーム)

 

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2020/11月の勝率

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2020/12月の勝率